2024年11月17日から20日、東京で開催された第41回 プラズマ・核融合学会 年会に参加し、研究開発の成果を発表しました。
Helical Fusionとしては初めての参加であり、商用炉開発を進める中で、必要不可欠である研究開発分野の進捗を広くお知らせできる機会となりました。
期間中、弊社が世界初の定常核融合炉を目指し開発を進める「ヘリカル型核融合炉」について、発電初号機にあたるFusion Pilot Plantの設計・開発や、マグネット構造設計などについての複数の発表を行ったほか、ポスターセッションではジャイロトロンの開発について、ブースでは独自開発を進めている高温超伝導導体のサンプルやヘリカル式核融合炉の一部模型なども展示し、注目を集めました。
これまでの研究の歴史により積み上げられてきた膨大な知見を大切に活かして研究開発を深化しつつ、核融合エネルギーの社会実装に向けて邁進してまいります。
発表を担当したHelical FusionのR&Dメンバー
左より、中村(チーフリサーチャー)、金田(チーフリサーチャー)、田村(チーフリサーチャー)、後藤(共同創業者 取締役)、宮澤(共同創業者 代表取締役CTO)
プラズマ・核融合学会とは
日本の学会組織で、1958年湯川秀樹博士を会長として生れた研究者組織「核融合懇談会」が母体となって、1983年学術団体「プラズマ・核融合学会」として発足し、1988年には社団法人となった。現在は、プラズマ理工学及び核融合科学に携わる研究者・学生にかぎらず、宇宙プラズマやプラズマ応用技術等に関心を持つ人々も広く参加する。学会としては、核融合学にとどまらず、関連する技術開発、さらにはプラズマ応用等についての優れた情報交換の場を目指している。
発電初号機(FPP)の設計開発について発表を行う共同創業者 代表取締役CTOの宮澤
展示ブースの様子(独自開発の高温超伝導導体のサンプル、ヘリカル式核融合炉の模型)
最終実験装置のマグネット形状設計について発表を行う共同創業者 取締役の後藤
ジャイロトロンに関するポスターセッションを行うチーフリサーチャーの金田
最終実験装置のマグネット構造設計について発表を行うチーフリサーチャーの田村
ブースではサンプルに関心を寄せる専門家も多く来訪
発電初号機(FPP)に関する発表を行うチーフリサーチャーの中村