大電力マイクロ波発生装置(ジャイロトロンやクライストロン)などの核融合加熱システムに必要な高電圧電源や、超伝導コイル用の大電流電源に関する将来的な業務提携を視野に協議
世界初の定常核融合炉実現を⽬指し、ヘリカル型核融合炉の開発を進める日本のスタートアップである株式会社Helical FusionHelical Fusionは、DAWONSYS Co. Ltd.(本社:京畿道安山市、CEO:Park, SunSoon、以下「ダウォンシス社」)と覚書(MOU、以下「本MOU」)を締結しました。ダウォンシス社は、核融合エネルギー装置や粒子加速器に使用される定常およびパルスパワーシステムの設計・製造において世界的に有名であり、パワーエレクトロニクス技術において資格と豊富な経験を有するグローバル企業です。
Helical Fusionは、温室効果ガスの排出や長寿命の放射性廃棄物を出さずに安定・高効率な発電を可能にする、核融合エネルギーの社会実装を目指しています。私たちが開発するヘリカル式は、磁場閉じ込め方式の一種であり、超伝導コイルを使って高温のプラズマを閉じ込めるものです。ヘリカル式は、日本において70年以上の研究開発の歴史があり、安定した継続運転に強みを持つため、商用化に適しています。世界最高峰の核融合専門研究機関である国立核融合科学研究所(NIFS)の知見を引き継ぎ、世界的にも希少な核融合炉全体の設計能力などを強みとし、2034年の発電初号機稼働に向けて開発を進めています。
本MOUについて
本MOUは署名日(2024年7月26日)から2年間有効で、核融合装置の開発における両者の有意義で協力的なパートナーシップの基本原則を確立することを目的としています。また、プロジェクトの計画と実行におけるダウォンシス社とHelical Fusionの具体的な役割と責任を定義するものです。
ダウォンシス社は、Helical Fusionとの将来的な業務提携に向け、大電力マイクロ波発生装置(ジャイロトロンやクライストロン)などの核融合加熱システムに必要な高電圧電源や、超伝導コイル用の大電流電源に関する技術コンサルティングを提供します。Helical Fusionは、核融合発電所の開発計画をリードし、ダウォンシス社のジャイロトロン・ハイパワー・マイクロウェーブ・ジェネレーターとDC電源を調達・利用する可能性を検討します。
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